2003年、県内で特に畜産の盛んな埼玉県北部で優秀な肉用牛を産出する牛が大好きな生産者が中心となって集まり、 「21世紀肉牛研究会」を結成しました。
この研究会は国内の食料自給率の向上、その持続、発展、農村振興、牛を愛し、消費者のニーズに合った良質な牛肉を作る事を目指す生産者の集まりで牛肉生産業界の発展を担うための研修、研究活動、それによる各生産者の技術の向上を目的としています。
肥育技術の向上
随時会員同士が集まり、重要な肥育管理について話し合いが行なわれ、個々の給餌方法や、健康管理、畜舎の衛生管理など全ての肥育技術に反映させています。牛に合わせた繊細な管理をしていますので、健康で安全な牛肉をご提供できるのです。
また、2008年より獣医さんと一緒に取り組み、農場管理獣医師協会の第三者認証事業に、国内で初めて参加し、コンプライアンスを重視し、消費者の皆さんに安心な牛肉を提供するために努力しています。
彩さい牛(埼玉県産国産牛)
そして、この21世紀肉牛研究会の会員が産出する牛肉に名前をつけるにあたって、埼玉県の多彩な魅力を未来に伝え、これからも力強く発展していきたいという願いを込めて、1992年に制定された県の愛称「彩の国さいたま」から一字を頂き、”彩さい牛”とさせてもらいました。文字のイメージからも明るく豊な彩りのメッセージを消費者に与えます。また、彩さい牛の彩の字には食卓を彩るという意味もあります。美味しさに自信を持ってお届け出来る良質の牛肉なのです。
五穀牛(群馬県産国産牛)
県下でも上質な牛のみを産出する農家を集め、指定農家とし、そこから出荷される牛の中でもさらに上質な肉質を持った牛は五穀牛として命名しています。
穀物が豊に実る「五穀豊穣」のように健康な牛を育てる。これが五穀牛の名前の由来です。
お神楽などにうる演目の五穀は、ひの年の豊穣を神々と共に喜び舞い踊るという、とても縁起の良いものです。大地の豊穣に祝福され育つ牛、それが五穀牛なのです。
飼料穀物
彩さい牛の肥育管理の中で最も重要なのは飼料と考えています。一般的に流通されている飼料、牧草、藁(わら)の中の危険性があるものを一切使用しない麦、とうもろこし、大豆、米ぬか、糖蜜、ビールかすを中心にした穀物飼料と、粗飼料は県内産の藁を与えています。
この飼料を食べている彩さい牛の牛肉は色鮮やかで肉はもちろん脂身まで甘みがあります。安心できて美味しい、まさに食卓を彩る牛肉なのです。
炭
昔の農家では、牛がお腹をこわすと炭を食べさせていました。炭の吸着作用で、お腹の中で増えすぎた菌やバクテリアを減らしていたのです。会の全ての生産者が飼料に特別な飼料用の炭の粉を混ぜて牛の健康を促進して、肉質、衛生面などにおいても、今までよりさらに飼育環境の向上を目指しています。
その炭は、国産常緑広葉樹皮で作る炭と製造時に出る木酢液とを混合した飼料用の炭です。樹皮は木材の製造時に出るもので無駄な森林伐採など必要がない環境的にも良い物です。この炭には天然有機成分やミネラル、ゲルマニウムなどが豊富に含まれていて、牛の成長を促進し、病気への抵抗を高める栄養素を補っています。こうして育った牛の肉は、コレステロールが低く、甘みがあり、美味しいのです。